そもそも「受粉」ってどういうこと?
「受粉(じゅふん)」という言葉を聞いたことはありますか?
受粉とは、花の中にある「めしべ」に「おしべ」の花粉がつくことをいいます。これが起こることで、やがて花は実になり、桃のようなおいしい果物ができます。
桃の花も同じで、春になるとピンクのきれいな花が咲きますが、この時期にちゃんと受粉しないと、実は育ちません。つまり、桃を育てるうえで「受粉」はとっても大事なステップなんです!

桃の受粉はどう行う?
桃の受粉にはいくつかの方法があります。
自然の中では、ミツバチや風が花粉を運んでくれます。でも、桃の木は花粉を持っていない品種の桃もあるので、
農家では**人工受粉(じんこうじゅふん)**を行ういます
人工受粉は、花粉を集めて、受粉木に撫でるように付けていく作業です。
桃農家ではダチョウの羽で作った毛ばたきを使うことが多いです。とても手間がかかりますが、おいしい桃を育てるためには欠かせません。
この作業は、気温が低すぎず(15℃以上)、花がよく開いているタイミングを見て行います。
受粉は天気が良くて風のない暖かい日がベストなんです。

どうして受粉に気をつけないといけないか?
もし受粉がうまくいかないと、実がつかなかったり、小さくなったり、かたちが悪くなったりします。農家にとっては収穫(しゅうかく)の量や質に関わる、とても大切な作業です。
また、受粉のタイミングを逃してしまうと、花はすぐにしぼんでしまうので、たった数日のうちにすばやく作業をしなければなりません。自然と向き合う農業では、時間との戦いも多いのです。
まとめ~小さな作業が大きな実りに~
桃の受粉は、見た目には地味かもしれませんが、おいしい桃をつくるためのとても大切な仕事です。花粉を運んでくれるミツバチの力、人の手による人工受粉、どちらも欠かせません。
みなさんがスーパーや直売所で見かける桃も、こうした農家の努力のたまものなんです。桃を食べるときは、ちょっとだけ「受粉」のことも思い出してくれるとうれしいです😊
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