いよいよ桃の収穫が始まりました。今年のトップバッターは、毎年人気の早生品種「日川白鳳(ひかわはくほう)」です。
日川白鳳は、みずみずしくて甘みがしっかり、ほどよい酸味もあり、さっぱり食べやすい桃です。皮もスルッとむけて、食べやすさも魅力のひとつ。6月から収穫できる桃の中でもファンが多く、収穫の始まりを感じさせてくれる大切な品種です。

ただ、今年はここまで本当にドキドキしながら見守ってきました。というのも、昨年は高温障害に悩まされたんです。日中の気温が高くなるのはもちろん、夜になっても気温が下がらず、桃の色づきが悪くなったり、果肉が柔らかくなりすぎたりと、かなり苦戦しました。
今年はその反省をふまえて、夜の温度を少しでも下げるための工夫をしました。具体的には、夕方に畑全体に散水をすることで、土の表面温度を下げる対策です。水をまくと土が冷えて、地面からの熱のこもりがやわらぎます。これで夜間の温度を少しでも下げ、桃の木にとって快適な環境を整えることを目指しました。
その結果、今年の桃は肌ツヤもよく、サイズもしっかり育っています。まだ収穫は始まったばかりですが、「あ、これは去年と違うな」と、手ごたえを感じています。

自然相手の農業は毎年がチャレンジ。でも、その分だけ工夫したことが結果に出ると、嬉しさもひとしおです。今年も一人でも多くの方に、「おいしい!」と言ってもらえる桃をお届けできるよう、しっかり収穫していきます!
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